データ生成を指定したクラスにさせ生成結果を返す
URLを使用して、別のシステムにデータを取りに行くことができるということはかなり汎用的になります。しかしながら、別システムとの連動ということになり、開発はやや大変になると同時にセキュリティ面への配慮する場面も増えることになります。そこで、INTER-Mediatorで完結させるために、定義ファイルの呼び出しにおいて、
context.php?media=class://ClassName/path/info
という呼び出しができるようになりました。この場合、ClassNameは定義ファイルと同じディレクトリなど、PHPが取得できる場所にあれば問題ありません。パス情報を付与できますが、mediaキーの値を利用することができるのです。
ClassNameで指定したクラスには、processingというメソッドを記述します。そして、ヘッダを含めた応答すべてをこのメソッドの中で完結させます。
class ClassName {
function processing($contextData, $options) { }
}
スペック上はprocessingというメソッドがあればいいのですが、引数については、とりあえず作ったアプリケーションで必要なものを並べました。$contextDataは、アクセス権の設定と同じ情報をパスに持たせることで、そのレコードのフィールドとデータがキーと値になった配列を設定します。つまり、関連付けられているレコードのデータをそのまま使えるようになっています。現状は、認証の設定がなされていないとこの変数には値は設定されません。$optionは、定義ファイルのIM_Entryの2つ目の値が設定されます。なお、メソッドの引数は今後は増えると思われます。
この仕組みを作って作ったのが『FileMaker as a Relational Database』のサイトです。このサイトでは、書籍を購入した人にPDFおよびePubでの書籍を配布していますが、それぞれパーソナライズをしています。PDFはヘッダに購入者やメールアドレスを入れ込み、ePubでは特定のページに同じような内容のテキストを埋め込んで圧縮・アーカイブします。media=class::…という記述は、そうしたドキュメント生成処理を記述できるような仕組みなのです。
MediaAccessクラスの解説は以上で終了です。