FileMakerリレーションパターンの前提知識

本当はこれを最初にまとめないといけないのかもしれません。そもそも、パターンの記述を読み込むための前提知識は前提知識として定義できるはずです。パターン集ではあまりそういう記述を見ませんが、パターンなのか、たんなる機能なのかを判断する上でも、必要な情報と考えます。つまり、前提知識はパターンではないというところが出発点です。前提知識は、問題解決というよりも、単一の機能であるとも言えるかもしれません。以下、見出しが前提知識として提示します。

テーブル、フィールドといったデータベースの基本

データベースあるいは表形式のデータそのものは、フォーマットです。もしかすると、広い意味でのシステム構築パターンには「データベースを使う」というのがあるかもしれませんが、ここではリレーショナルデータベースを使用した場合の設計に関する問題解決にフォーカスしているので、フィールドやレコードといった存在、あるいはその概念は前提知識とします。

テーブル演算によるデータ処理

テーブル演算そのものは、パターンでないと考えますが、パターンの中で特定のテーブル演算を使うことはあり得ます。言い換えれば、テーブル同士の演算があるという前提から出発している話なので、これらも前提知識とします。

リレーションシップによるテーブル結合

前項と同じ意味ですが、テーブル同士は結合できるという事実も、前提知識です。いや、むしろ、この仕組みが出発点なのです。これはパターンではなく、いちばんコアな意味での前提知識と言えるでしょう。

FileMakerに関する機能

ここの切り分けが難しいところですし、どこまでの機能が前提知識で、どこからがパターンなのかは問題解決への貢献度や、自明さから考えることになるでしょう。「レイアウト」というのは機能であり、動作は明確であり、目的を持って使えるものです。しかしながら、レイアウトの機能でも「データに応じて文字列の色を変更したい」という問題点から出発すれば、「条件付き書式」はパターンかもしれません。一方、条件付き書式に対するトレードオフはFileMakerで実装しているかどうかの問題しかなく、問題解決で発生する葛藤は薄いでしょう。そうなると、「条件付き書式」はやっぱり単なる機能でしかないかなと考えるわけです。機能そのものがパターンになり得る場合も一部はあると考えますしかしながら、一般には機能そのものはパターンにはなり得ないと考えます。

他に項目を思い付いたらまた追記します。

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