認定試験を受けました。というと、Apple関連と思われるかもしれませんが、取得したのはMCASのAccess 2007です。正確には、次のような名称です。
Microsoft Certified Application Specialist / Microsoft Office Access 2007
合格しました。とりあえずひと安心。まあ、なんでこんな資格をと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは別機会として、デスクトップのデータベースアプリケーションとしては、FileMakerかAccessかという話もあり、その対決を認定試験で見てみましょう。ちなみに、FileMakerは最新版はVer.11ですが、私はVer.8とVer.9の認定資格を取得しています。Accessは2002の認定試験は持っていましたが、このほど最新版を取得した次第です。
さて、MCASをググると、「侮れない試験」のような書き方が目立つので、一瞬ひるむ訳ですが、若干のテクニックをマスターすれば、普段ソフトを使っている人ならさほど難しくないでしょう。ソフトを偏った使い方をしているときついかもしれませんが、Accessで開発をしているような人ならAccessの試験は朝飯前だと思います。ただ、解答はAccessを操作する事で行います。採点方法の微妙なところは知らされて居ませんが、やはり試行錯誤して設定を行ったりすると正解になるかどうかは怪しいので、間違いなく操作するというところがポイントのような気がします。操作をミスった場合、リセットして最初からできるので、落ち着いてやれば大丈夫です。試験問題は29問でしたが、公表値は問題数に幅があります。時間は50分で、私は余裕がありましたが、試行錯誤をしていれば時間はあっという間に終わるでしょう。要は、「それなりに勉強して覚えておく」必要がある試験で、たちどころに操作を正確に終えればいいわけです。従って事前に予習していれば、全然難しくはありません。ただ、設定をして「保存をするのかしないのか」が明確でない問題があり、そういうのってどっちにするのかは非常に迷いますが、対策勉強していれば問題なくできるでしょう。
FileMakerの試験とAccessの試験、どっちが難しいと言えば、圧倒的にFileMakerです。Accessの試験は、Accessそのものが難しいとは言え、VBAやサーバ動作、アカウントとアクセス権といった難しいところは試験範囲外となっています。言ってしまえば、ツールバーにあるアイコンとOfficeメニューの項目の動作を知っていれば合格できるような試験です。FileMakerの試験は、関数、スクリプト、サーバといったところが必須の項目であり、これらを知っていないと試験合格はかなりつらいところです。一方、FIleMakerの試験はFileMakerを操作するのではなく、試験システムの画面でほとんどの問題が選択肢から選択する形式です。しかしながら、この手の試験は手の込んだひっかけ問題を作る事ができるので、その点でもなかなか大変な試験です。</div>
善し悪しはともかく、「どっちがいいか?」と取りざたされるFileMakerとAccessですが、認定試験は大きく違います。FileMakerの試験は敷居が高いので、プロの開発者でも持っていない事が多い感じがします。逆に言えば難しい試験なので、FileMakerの認定資格を持っている開発者は上級者の証でもあります。一方、Accessのような試験だったら、合格しているからと言ってソリューション開発能力を証明できるようなものではありません。ちなみに、試験の英語名は「Using Microsoft Access 2007」ですから、まさにその通りです。「Develop」ではないわけです。Accessのプロのみなさんは、たぶん、持っていても仕方ないということで取ってないのかなとも思います。あるいはあえて言わないのかな? Officeの試験のWord/Exce/PowerPoit/Outlookに合格すると「オフィスマスター」という資格がもらえるのですが、これにはAccessは要件に入っていないのもモチベーション下げるでしょうね。両試験とも、結果的に開発現場でメジャーにならないというところでしょうか。もっとも、Microsoft系の本格的なデータベース開発となると、SQL Serverがあり、そちらのMCP資格等がありますので、まともな開発者そちらを目指すということになるのかもしれません。そう考えると、FileMaker、Accessの資格が必須となるのは認定トレーナーだけってことになりますね。