FileMaker Server 13の管理コンソールが別のコンピュータから接続できない理由

*** 内容が少し違っていたので、修正しました。2013/20/50 ***

FileMaker Server 13になって、管理コンソールが純粋なWebアプリになり、クライアント側ではJavaのバージョンなどは気にしなくてもいいようになりました。これは非常に便利です。サーバ側はTomcatなので相変わらずJavaですが、そちらは管理された環境なので、利用者はJavaのバージョン等は気にしなくていいようになりました。

一方、FMS13では、16000ポートがHTTPSで、16001ポートがHTTPでの接続ができるようになっています。管理コンソールへの接続条件は、インストールしたサーバでは「https://localhost:16000」「http://localhost:16001」で接続ができます。FMS12のときと、HTTPSとHTTPが入れ替わっています。また、他のコンピュータから「https://ホスト名:16000」での接続は可能ですが、「http://ホスト名:16001」の接続はできません。

なぜか? パケットをキャプチャしてみました。コンソールへのログインをするときに、クライアントからサーバへのリクエストをダンプしてみました。以下の最初の数行の固まりはヘッダです(クッキーは省略しています)。そして、行をあけて1行だけあるのがボディです。

POST /admin-console/APP/connector/3/304/login HTTP/1.1
Host: homeserver.msyk.net:16001
Connection: keep-alive
Content-Length: 29
Cache-Control: max-age=0
Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8
Origin: http://homeserver.msyk.net:16001
User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/32.0.1700.77 Safari/537.36
Content-Type: application/x-www-form-urlencoded
Referer: http://homeserver.msyk.net:16001/admin-console/APP/connector/3/304/login
Accept-Encoding: gzip,deflate,sdch
Accept-Language: ja,en-US;q=0.8,en;q=0.6
Cookie: JSESSIONID=6706...888

username=admin&password=abcdef

わお!ユーザ名とパスワードがそのまま流れています(もちろんabcedfは置き換えてあり、abcdefの代わりに本物のパスワードが見えました)。ハッシュですらありません! つまり、localhostからの接続でないと、通信経路上での盗聴で簡単にログインのアカウントとパスワードを取り出せてしまうのです。サーバのコンピュータからしかログインできなくなっているのはそのためでしょう。同一コンピュータ内なら、パスワードをそのまま流しても、問題になることはないと言えます。しかし、他のコンピュータから接続するという状況では明らかに問題です。すなわち絶対に通信そのものを暗号化しないと危険なので、HTTPSでの接続しかできなくなっています。

それでも、どうしても、他のコンピュータから16001ポートを使って管理コンソールに接続したいという方は、以下のファイルを修正してください。OS Xでは必要に応じてsudoで作業をしましょう。Windowsは、多分、「FileMaker Server」がProgram Filesにあると思うので、それ以下は同じと思います。

/Library/FileMaker Server/Admin/admin-master-tomcat/conf/server.xml

このファイルの最初に以下の部分があります。開いて「16001」を検索します。このポート番号はここだけです。最後の方の下線、赤字の部分を削除してファイルを保存してください。

<Connector port="16001" protocol="HTTP/1.1" maxHttpHeaderSize="8192" maxThreads="150"
 minSpareThreads="5" maxSpareThreads="75" enableLookups="false"
 redirectPort="8443" acceptCount="100" connectionTimeout="20000"
 disableUploadTimeout="true" address="127.0.0.1" URIEncoding="UTF-8"/>

この後、サーバの再起動をしますが、管理コンソール自体を再起動させます。うまく行かない場合にはコンピュータの再起動を行いましょう。そうすれば「http://ホスト名:16001」で管理コンソールに接続できます。ホスト名はIPアドレスでももちろんかまいません。

くれぐれも、この状態で、インターネット経由での接続は細心の注意を払ってください。パスワードがバレない限りは他人にアクセスはできませんが、現状では容易にバレてしまうような通信方法です。安心な方法は、FMS13を稼働させているコンピュータにVPNで接続することですが、一手間増えるならVNCでサーバにログインしてページを開くのとあまり変わらないですよね。したがって、こうした変更はしないで、現状通り使うのが安全です。あるいは、自己署名証明書である点が微妙ですが、16000ポートで接続しましょう。いくら暗号化されているとは言え改善を期待したいですが、次のバージョン以降なのでしょうか。

Leave a Reply