INTER-Mediatorでは要素が「どのテーブルのどのフィールド」なのかを記録していなければなりません。しかしながら、より汎用的に、どの属性なのかあるいはテキスト要素なのかを指定することも必要です。再構築前はTITLEなどを利用し要素のタグによってデータベースのデータが差し込まれる場所が決まっていましたが、それを汎用化します。
まず、「どのテーブルのどのフィールドなのか」という情報を、「要素のリンク指定」と呼ぶ事にします。要素のリンク指定は、TITLEないしはCLASS属性を使うということにしようと思います。両方も、一方だけでもOKとします。
TITLEの場合は、
<input title=”table@field” name=”email” />
などと記述します。CLASSの場合は、他のものとの区別を付けるため、
<input class=”IM[table@field] mailfield” name=”email” />
のようにIM[*]の形式で記述します。classにはいくつかのデータが入り、確実に区別したいので、恣意的なマーキングを要求しようと思います。
それから、同じセパレータで区切って、どの属性にセットするのかを指定できるものとします。たとえば、input要素ならvalueに設定したいわけですから、
<input title=”table@field@value” name=”email” />
<input class=”IM[table@field@value] mailfield” name=”email” />
と書くものとします。@で区切った3つ目のコンポーネントがないものは、その要素のテキスト要素になるものとします。たとえば、
<div class=”subtitle IM[table@field]”></div>
は、フィールドの値を、開きタグと閉じタグの間に展開します。
また、別の区切り文字(デバイダーと呼ぶ事にします)によって、複数の属性およびテキストデータに展開するものとします。つまり、デバイダーを縦棒の | としたら、
<option class=”IM[table@id@value|table@name]” />
とすることで、
<option value=”idフィールドの値”>nameフィールドの値</option><
と展開するようにします。
要素を展開したときには、従来の方法では、@1 @2 …をあとに付けていましたが、これはデータベースに書き込みを行うための区別を行うためです。これについては、もう少し開発が進んでからどうするのかは改めて考えます。というのは、書き込みが必要なのは、INPUT、SELECT、TEXTAREAのフィールドだけになります。要素のリンク指定に繰り返し生成された情報が必要なのか、あるいはid属性で何とかなるのか、そのあたりは今後の検討課題とします。