Ubuntu 22でINTER-Mediatorを稼働する

Ubuntu Server 22.04.1 LTS上で、INTER-Mediatorのサンプルを、MySQLで動かすところまでのセットアップ方法を紹介します。サーバは普通にDVD等でインストールします。ほぼ、デフォルトでセットアップした状態を想定しているので、Minimalの方ではありません。また、サーバアプリケーションは、SSH Serverだけをセットアップ時に含めているとします。

ということで、早速、インストール後のコマンド入力です。一気にまとめて紹介します。

sudo apt -y update
sudo apt -y upgrade
sudo apt install -y apache2 php mysql-server
sudo apt install -y php-curl php-xml php-gd libicu-dev \
                    mysql-client php-pdo-mysql
sudo apt install -y nodejs
sudo apt install -y composer
sudo chmod -R g+w /var/www
sudo chown -R www-data:<user> /var/www
sudo systemctl restart apache2

cd /var/www/html
git clone https://github.com/INTER-Mediator/INTER-Mediator.git
cd INTER-Mediator/
composer update
cd dist-docs
sudo mysql -uroot < sample_schema_mysql.sql 

「php」でインストールすると、Ver.8.1がセットアップされます。モジュール類も以前よりも多く初期設定で入っているので、記載した、php-curlなど3つと、データベースのドライバを追加するだけで大丈夫です。ただ、intlモジュールが利用するlibicu-devを入れておかないといけないのは以前から変わっていないところです。php-pdo-mysqlは実は存在しておらず、php8.1-mysqlが代わりにインストールされます。php-mysqlというモジュールもあってこちらでも良さそうな気がしますが、とりあえず、PDO本体は入るけどもMySQLのPDOサポート部分は追加しないといけないというところがポイントです。よって、PostgreSQL等でも同様にPDOドライバを入れないといけないということです。

Node.jsは「念の為に」入れておきます。composerもaptでインストールできるようになっています。

Apache2は以前の通り、www-dataユーザで稼働するので、このユーザのホームである/var/wwwのアクセス権を設定しておきますが、chownでのグループはログインユーザ名にしておくのがいいかと思います。そして、Apache2を再起動します。以前よりだいぶんとシンプルになった気がします。

後半は、INTER-Mediatorのインストールです。とりあえず、Web公開ディレクトリにレポジトリの中身を展開してそれを動かすことにします。クローン後、composer updateコマンドを動かし、サンプルのデータベースをMySQLに読み込ませて準備するだけです。これで、「http://ホストIP/INTER-Mediator/samples/」で、サンプルの目次ページが出てくるはずです。

現在は既定値でサービスサーバを落としていますが、INTER-Mediator/params.phpの以下の部分を修正すると、サービスサーバが稼働します。コード部分は修正前ですので、コメントに従って変更してみてください。Sample_formフォルダのサンプルがクライアント間同期の仕組みを組み込んであります。サンプルの目次ページだと、「Any Kinds of Samples」の最初にある「Master-Detail Style Page」のリンクを利用してください。

$notUseServiceServer = true; // 値をfalseにする
/*  // この行を消してコメントでなくする
$activateClientService = false; // 値をtrueにする
$serviceServerProtocol = "ws";
$serviceServerHost = "";
$serviceServerPort = "11478";
$serviceServerKey = "";
$serviceServerCert = "";
$serviceServerCA = "";
$serviceServerConnect = "http://localhost"; // localhostを実際のホストにする
$stopSSEveryQuit = false;
$bootWithInstalledNode = false;
$preventSSAutoBoot = false;
$foreverLog = '/tmp/forever.log';
*/ // この行を消してコメントでなくする