Category Archives: コミュニケーションパターン

上から目線を評価する

「上から目線は言った側も言われた側も上から目線である」

「上から目線でものを言うんじゃない!」などと表現されるこの言い回しはもはや説明の必要がないくらい常套句となっています。下の立場の人から、上の立場のような言い方をされたときに、失礼だとか、お前に言われたくないよという意味で使われます。「上から目線の対処法」という記事が検索すると上位に来ます。確かに、認めてもらいたいがために上から目線になるというのは理解できますし、このページの対処法は確かにポジティブな対処法です。

役職や身分が決まっているならともかく、同等な相手で「上から目線」を感じるということは、言われて感じた側が「自分の方が上である」という認識をしているということでもあります。つまり、「低い位置で上から目線になっても、視野が極端に狭いだけじゃないのか」と感じることになるでしょう。

経過や大局を見ないで、その人が知っている範囲だけの知識で、大きな結論を出すような行為は、言われた側には狭い視野しかないのは一目瞭然だったりします。言われた側の方が、より広く多くの情報が分かっていることがやりとりで明確になれば、言われた側は自分が上であると判断し、相手を「上から目線」と思うわけです。

言う側も、言われる側も、そうなると所詮、自分の範疇が中心となりがちです。相手のことを知り、相手が何を考え、何を欲しているかを考慮するというコミュニケーションの原則もつい忘れがちです。上から目線でものを言わないようにしろと言うのは簡単ですが、上から目線でものを言われたとき、言った人の目線を水平にできるかどうかという点も、言われた側の器量が試されているのではないでしょうか。そして、自分の目線も水平にできるでしょうか?

怒る前に、そして怒ってもすぐに冷まし、そこから上から目線になる理由を探ることは、その人1人とのコミュニケーションだけでなく、重要なことを怠っていたことも分かるかもしれません。伝達されていない情報があったり、誤解されているということを探る機会になるのではないでしょうか。

手入力する文字や数字に関するメモ

追記:6とbも間違うぞという指摘があったので、修正します。

ユーザ名やパスワードは、時として「手で入力する」ことを必要とします。もちろん、コピペもあるんですが、手入力を必要にすることで、意図的にセキュリティレベルを高めることもあるかもしれません。そのとき、印刷状況によって、数字の「1」と「小文字のL」の見分けがつかなかったりということが発生します。もちろん、フォントの工夫と、アルファベットおよび数字などの使用している文字をサンプルとして印刷するということで対処する場合もあるかもしれません。

ここで、いっそのこと、間違えやすい文字列はもともと含めないでアカウントやパスワードを作るのがいいのではないかとも言えます。とはいえ、「間違いやすい」というのもちょっと曖昧な定義です。ご意見をいただければと思います。なお、ここでは記号類、全角文字は排除されているものとします。

数字+アルファベット大文字

  • 0 O(見栄えが似ている)
  • 1 I(見栄えが似ている)
  • Q 9(発音が似ている)

数字+アルファベット大文字小文字

  • 1 l i j(見栄えが似ている)
  • 6 b(見栄えが似ている)
  • 0 O o(見栄えが似ている)
  • Q 9 q(発音が似ている)
  • C c(見栄えが似ている)
  • K k(見栄えが似ている)
  • S s(見栄えが似ている)
  • V v(見栄えが似ている)
  • W w(見栄えが似ている)
  • X x(見栄えが似ている)
  • Z z(見栄えが似ている)

Zとzを間違えるかというと、微妙かもしれませんが、ありそうなことを排除することを考えています。フォントに寄っては、Zとzは区別しずらい、あるいは間違えやすいことはあるだろうということです。それでも、Tとtは区別はつくだろうとうことでリストには入れていません。

Qと9の区別は、日本語だけだろうということもあります。また、大文字と小文字の違いがある場合には発音だけでは判定できません。音声でコードを伝える必要がある場合は、アルファベットは大文字か小文字かのいずれかだけにしないといけないでしょう。どちらを使うかは、使用するシステムに依存すると思います。

上記のルールを適用して間違えやすい文字列を排除すると、使える文字列はこうなります。

数字+アルファベット大文字(30文字)

  •  2345678ABCDEFGHJKLMNPRSTUVWXYZ

数字+アルファベット大文字小文字(3735文字)

  •  234578ABDEFGHJLMNPRTUYadefghmnprtuy

以前、クーポンコードのようなものを考えたとき、その手入力が必要としたらどうなるかを考えました。その仕様がどうだったかはどうでもいいので、現状での記述に揃えます。ただ、ランダムに作るというよりも、生成した乱数をビットに分離すれば、変換はやりやすいと考えました。つまり、base64の原理です。4ビット16文字なら16進表現の方がいいでしょう。6ビット64文字にするには、上記のいずれのパターンも足りません。そこで、5ビット32文字で考えます。「数字+アルファベット大文字小文字」をもとに、さらに微妙に間違いが発生しないかと考えられる以下の53文字を排除するとします。

  • m n r(お互いにデザインが類似している)
  • u y (大文字のデザインにそこそこ近い)

こうして残ったのが以下の32文字、つまり5ビットです。5ビット分ずつ、以下の文字列に置き換えれば、乱数からそのエンコード表現ができあがり、手入力時に間違いやすい文字列が排除されているということになります。

数字+アルファベット大文字小文字(32文字)

  • 234578ABDEFGHJLMNPRTUYadefghprty

こんなことまで考えて、クーポンシステムを作ったのに、全然使われなかった…。まあ、それは仕方ないとして、別件でランダムパスワードの生成が必要になったので、思い出してブログにまとめました。

要注意キーワード:みたいな感じ

要注意キーワード: みたいな感じ

想定される問題:

  • 類似させたい個所と、異なる結果にしたい個所が、正しく伝わらない可能性がある。
  • 良かった点、悪かった点が何なのか明確にならない可能性がある。

用例:

  1. トップページはアマゾンみたいな感じでお願いします。
  2. この前やったプレゼン、プロみたいな感じだったね。
  3. 素人みたいな感じのデザインで、どうかな?

キーワードが発生する要因:

  • 例を示しつつも、その通りではないということをほのめかしている。
  • 的確な表現が見つからない。対象となるものを全体的に評価しているが、詳細な点についての意図や評価基準を持っていない。
  • ネガティブな用例においては、湾曲表現、あるいは、意味をやや薄めた言い方であり、受け取り様によってはなんとでも解釈できる言い方をすることで、あつれきや問題視を避けようとしている。

会話でよく使われる「みたいな感じ」は、話のきっかけとして、大枠と方向性を示すには非常に有効である。しかしながら、「○○みたいな感じ」というのが最終的な目標や要望であるとすると、○○の何を継承し、なにを変更するのかという点は不明確なままになる。そのため、この表現が出た場合、具体的なポイントとして、何を意図しているのかを詳細に問いただす必要がある。

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…とまあ、パターンを考えながら、パターンのパターンを探っている、みたいな感じでw

擬態音は崩壊の前兆である

以下のメッセージは、今年の1/15にFacebookに書き込んだ内容です。パターンの勉強の一貫として、「書いてみる」ということをちょっとやってみているのですが、いろいろな意見をいただきました。これも、記録としてこっちにも書いておきます。

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プロジェクト進行や計画ミーティング等でのパターン:

◎擬態音は崩壊の前兆である

  • 例1:この部分はささっと終わらせて
  • 例2:ボタンを押すと、ポーンと出てくるのがいいね
  • 例3:これでバーンと儲かりますよ!

 

決めごとの中に擬態音が混在すると、そのゴールは人に寄って異なる解釈となる場合が多い。つまり、具体的な方針には成り得ないことが多く、後から問題が発生する場合が多い。あるいは、具体的になにをすべきか分かっていない、あるいは検討されていない場合のその場しのぎで発せられる場合もあり、対処すらできない場合もある。

バリエーション1:濁音>半濁音>それ以外、の順に不吉な予感は高まる。
バリエーション2:関西弁の擬態音は、ほとんど省略可能として無視できる。

解決策:
擬態音の部分を具体化するか、非機能要件として定義できれば、崩壊を免れることができる。擬態音が発生した段階で、その擬態音を具体的な要件、あるいは形容詞などで置き換えることを試みる。置き換えができないものは、要件ではないと判断し、検討を重ねる。
また、擬態音を省略した場合、意味が通じるかについて判定する。つまり、コミュニュケーションの手段としてより強調したり、印象づけるために使われている擬態音については要件と分離できるため、無視することも可能である。しかしながら、無視できるかどうかについては、さらにコミュニケーションを深める必要がある。

消費税増税で忘れられていること

消費税が5%から8%、そして将来は10%になるという法案が政府によって進められています。現在、年間12兆円の消費税収入があるらしいのですが、いろいろな議論が巻き起こっているのも周知の通りです。その中でまったく議論が出てこないのが「免税業者」についての話です。

現在は、すべての取引(ただし非課税のものをのぞく)に消費税の徴収が義務とされているはずです。私は2005〜2008年は会社員だったのですが、その期間の前は、「あなたは免税業者ですか」と聞かれてから請求金額が決まるという会社が多かったことが思い出されます。免税業者なら5%付加しない金額で請求書を書き、その金額が払われてたのですが、会社員をやめてフリーになって改めて調べると、免税業者に対する支払いでも消費税を付加するのが必要という記述を税務署のサイトなんかで見つけました。世の中わかりやすくなったものです。会社員以前の消費税話もいろいろあるのですが、今現在の話をしましょう。

では、現在、免税業者になっている個人や法人はその付加された5%をどうしているかというと、単にその人や法人の収入になっています。免除されているので国に対して払う必要がなく、収入なわけです。つまり、借受消費税は単に収入としてあつかっていいことになっています。現在、免税業者としてメジャーなのは年間で1000万円以下の収入のある業者です。それから、会社設立してからの一定期間も免税業者です。零細企業の支援の側面もあるのかもしれませんが、比較的多いと思われるのが、サラリーマンをしながら副業でちょこっと儲けているような人も、その副業部分が免税業者扱いになっているのが多いのではないでしょうか。これは統計がないのでわかりませんが、会社員しながら1000万を超える売り上げがある人はかなりの強者であり、その方は副業でも課税業者になりますね。まあ、普通はそこまでかせげないでしょう。

2001年頃に、免税業者の基準が売り上げ3000万円から1000万円に引き下げられました。免税業者数は368万人から231万人になり、免税業者は全体の40%になるという数字が発表されています。それまでは消費税を払っていない業者の方が数で多いという結果だったのです。当時は「うちは株式会社ですから」みたいな理由で課税業者を名乗っていた人もいましたが、おかしな理屈であり、都市伝説としか言いようがなかったですね。まあ、それはいいでしょう。

私は、1000万円以下という免税業者という施策自体を再検討する必要があると考えます。税金の公平な負担という原則があるのなら、収入に関係なくルールに従って支払うべきです。消費税は、収益に正比例するきわめて公正な税金です。消費者にはあますところなく支払わせるのなら、業者も同様じゃないでしょうか。全業者の支払い義務があるとした上で、優遇措置を検討するべきです。

収入を500万円、そしてさらに中間の250万円を平均的な収益としたら、精算した支払い税額はその5%として12.5万円です。非課税業者が200万人としたら、2500億円となります。全体の税収12兆円の中でみれば少ないのですが、それでも2%程度の増収となります。もちろん、収入額の平均値はもっと少ないとも言えますが、でかくもなく、少なくもない規模ではないかと思います。ただ、徴収のための手間というか、経費が増えるとも言えるのですが、簡易的な計算方法を導入しつつ、オンライン化により、さほどの費用はかからないと思います。

大昔の3000万円のライン、1000万円のライン、いずれも「政治的な判断」とされていて、確固たる基準がありません。これを撤廃すると、必ず「零細企業を苦しめるのか」的な意見が出てきますが、苦しめているのではありません。本来、消費者が国に対して払ったと思っているお金を、自分のところにとどめないようにしましょうというだけのことです。本来の収入ではないものを「自分のもの」として扱うフィーリングが正しくありません。そして、少なくとも、サラリーマンの副収入、つまり生活の糧は本業の給料で得られている人にまで非課税を適用するという点は、過剰な優遇としか言いようがありません。

税の公平は絶対に守られていないといけないと思います。増税の話題で免税業者のことが出てこないことに、やっぱりどこか「選挙対策」が見え隠れしている気がします。