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OS X Mavericksとdocdiff 0.5.0

単語単位での2つのファイルの相違点をカラー表示してくれるdocdiffは非常に重宝します。wdiffだと日本語がうまくいかないということで、rubyで作られているdocdiffを使っていますが、Mavericksにアップデートしたら動かなくなるとか、インストーラが以前はあったけど現在のシステムで動かないといろいろあり、困ってしまいました。ソースから動かす方法を、ほとんど自分の備忘録として書いておきます。

まず、githubにあるdocdiffのサイトから、ソース一式を「Download ZIP」ボタンでダウンロードします。Makeとかあるのだけど、Ver.1.8 onlyとあります。MavericksはVer.2.0がデフォルトです。それで、最低限の作業を考えた結果このような流れでできることが分かりました。ダウンロードしたファイルを展開したdocdiff-masterフォルダを基準に説明します。

  1. bin/docdiffを/usr/local/binにコピーする(あるいは/usr/binにコピー)
  2. libにある1フォルダ3ファイルを、Rubyのライブラリフォルダにコピーする

ライブラリフォルダとは、以下のパスになります。

/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/2.0/usr/lib/ruby/2.0.0

これで、1でコピーした先にパスが通っていれば、docdiffコマンドとして稼働します。つまり、

docdiff --format=tty file1 file2

とすれば、カラーリングした結果でファイルの違いを文字単位で表示します。

なお、これをsvn上で使いたいので、次のようなことをしています。まず、上記、ダウンロードしたdocdiffファイルを/usr/local/binにコピーしたとして、/usr/binに以下のようなスクリプト「docdiff」を作ります。もちろん、実行権限を与えておきます。

#/bin/sh
/usr/local/bin/docdiff --format=tty $6 $7

こうすれば、svnでのコマンドで

svn diff -r PREV --diff-cmd=/usr/bin/docdiff file

とすることで、たとえば、こんな感じに見えます。このコマンドだと、現在のファイルとRevision 15のファイルを比べていて、赤は消えたもの、青は追加されたものです。黄色の代わりに緑になるという感じです。

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FileMaker Server 13とOS X ServerのWeb

FileMaker Server 13と、OS X ServerのWebサービスの共存は基本的にはできません。となると、OS X ServerのWikiとかはあきらめるか、設定ファイルをあれこれということになりますが、ともかくいったんあきらめてFMS13を入れるといういう場合、80番と443番ポートが使われているのでインストールができないというメッセージに出くわします。

Webサービスを止めても、Wikiを止めてもまだそのメッセージが出ます。コマンドで落としてインストールしていたりしましたが、再起動したらやっぱりFMS側がだめになってどうしようもありません。徹底究明した結果、なんと、WebDAVが動いていました。ファイル共有でWebDAVを利用すると、Webサービスがオフでも、80番ポートを使ったhttpdが動いています。

では、WebDAVを全部オフにして再起動してみます。それでも、httpdは動いています。どうやら一度オンにすると、テコでも動くようです。そこで、すべての共有ポイントでWebDAVがオフになっていることを確認して、以下のコマンドを入れれば、おそらくすべてのプロセスが止まります。念のため再起動してもhttpdが動かないことも確認します。

sudo launchctl unload -w /System/Library/LaunchDaemons/org.apache.httpd.plist

httpdが動いているかどうかを確認するには、以下のコマンドを入れてください。このコマンドで80番や443番ポートをLISTENしているプロセスが見えるはずです。このコマンドで何も出てこなくなれば、OS X ServerのHTTPDのサービスはすべて止まった事になります。

sudo lsof -i | grep httpd

こうしてFMSをセットアップしますが、Web関連のフォルダが大きく変わります。/Library/FileMaker Server/HTTPServer以下に必要なファイルがあります。Webの公開フォルダはHTTPServer/htdocsにあります。ここにファイルを起きますが、httpdプロセスはfmserverアカウントで稼働していることに注意が必要です。_wwwではありません。

設定ファイルは、HTTPServer/conf/httpd.confがまず読み込まれます。設定を変更するには、まずこのファイルから確認しましょう。OS X Serverのよう「全部バーチャルホスト」的な設定ではなく、デフォルトのドキュメントエリアを使います。以下はその設定例です、ほとんど自分のメモみたいなもんです(笑)。赤字は追加記述です。.htaccess等を稼働させるには、AllowOverrideの指定が必要です。PHPはすでに動いていますが、既定のファイルはindex.htmlだけです。なので、DirectoryIndexの指定も行います。もちろん、必要に応じて設定は加えます。

<Directory "${HTTP_ROOT}/htdocs">
     Options All -Indexes -ExecCGI -Includes
     AllowOverride All
     Order allow,deny
     Allow from all
 </Directory>

DirectoryIndex index.php index.html

ここで、設定ファイルを変更したらapachectl gracefulと思いたいところですが、普通にこのコマンドを入れても、OS X ServerのApacheの状況を変えようとするだけで、FMSが起動しているhttpdには適用されません。FMSのhttpdのスタート、ストップ、そして設定の反映は、次のようなコマンドを打ち込みます。

sudo touch /Library/FileMaker\ Server/HTTPServer/start
sudo touch /Library/FileMaker\ Server/HTTPServer/stop
sudo touch /Library/FileMaker\ Server/HTTPServer/graceful

もちろん、フルパスでなくてもかまいません。これらのファイルの修正日を更新するのです。こうすると、/S/L/LaunchDaemonsにあるcom.filemaker.[start|stop|graceful].plistによるファイル修正の監視が行われていて、FMSのhttpdデーモンの処理を行います。これらのlaunchdファイルを見れば分かりますが、/Library/FileMaker Server/HTTPServer/bin/httpdctlというコマンドが用意されていて、このコマンドを経由して、httpdをコントロールするようです。

そういうわけで、設定ファイルを変えてはsudo touch gracefulとやればいいということです。日曜日はOS X ServerとFileMaker Serverのメンテで終わってしまった…。

Mavericksでは通知センターをスクリプトから使えるようになった

Mountain Lionで登場した通知センターは賛否ありますが、まあ、慣れてくると別に気にならないというか、逆にシステム側で便利につかえるようにどんどんなってきているので、今となってはなくなると不便な人も多いかもしれません。挙動は以前よりシステム環境設定の「通知」で変更はできますが、10.8では、コマンドラインから通知を出せなかったということがあります。しかしながら、それができるようになりました。スクリプトから通知ができます。

そのためのベースの機能は、AutomatorとApple Scriptでの通知のサポートです。それぞれ、次のようなアクションおよびコマンドが追加されています。display notificationコマンドはStandard Additionsにあるので、常に使えるものです。ご覧のように大量にパラメータがある…と思ったら、次のsayコマンドでした。パラメータは4つですね。

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このdisplay notificationコマンドをosascriptコマンドで実行してやれば、コマンドラインから通知が可能です。たとえば、こんな感じです。osascriptコマンドの標準入力にAppleScriptのプログラムを送り込めばOKです。

echo ‘display notification “I am a command-line.”‘|osascript

上記のコマンドで、以下のような通知が出てきます。UTF-8での日本語もOKです。

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パラメータを付けてみます。

echo ‘display notification “コマンドだ!” with title “Terminal” subtitle “ダークサイド”‘|osascript

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通知センターでの表示は、システム環境設定の「通知」で、「AppleScriptエディタ」に対する設定となります。/bin/shとかいった項目が出るのではないということですね。

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ともかく、コマンドから通知を出せるようにできるようになるのはうれしいですね。

Mavericksでエネルギー消費をアクティビティモニタで監視

アクティビティモニタが少しすっきりした画面になっていますが、「エネルギー」というタブが追加されていて、エネルギー消費のインパクトになるものが分かります。簡単に言えば「電池を食うアプリケーション」を燻り出すツールでしょうか。

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ここでApp Napの列を見ると、App Napの状態に入っているかどうかを確認できるようです。刻一刻と変化するので、「対応しているか」ということではなく、App Napの状態かどうかを示していることになります。

App NapはAppleのサイトよると、バックグランドにあるアプリケーションのCPU使用をぐっと減らしてバッテリーの消費を伸ばすという仕組みです。パフォーマンスも少しは向上するかもしれませねんが、背後で作業をする場合には普通に作業するので、パフォーマンスの向上はわずかになるでしょう。

Appleのサイトでも唱われているSafariの効率化で、背後に回ったタブもApp Napの対象になるとなっています。つまり、Safariのタブは1つ1つ別のプロセスになっているので、事実上、タブ1つが1つのアプリケーションのようなものと思ってもいいでしょう。それらが、別々のプロセスで見えていて、表示していないページの一部はApp Napが機能します。ただし、全部ではないようです。

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一方、ChromeもGoogle Chrome Rendererというプロセスがアプリケーションの子プロセスになっているので、ページごとに別々のプロセスが描画を担っているようです。しかし、ChromeのRendererは単独でApp Napには入らず、アプリケーション自体だけが背後に回ったときにApp Napに入るのみです。アプリケーションがApp Napに入り、子プロセスがそうでない場合、子プロセスも省電力動作をするかどうかは判断できないところですが、実行機会はすべてのプロセスが持つのですから、親がApp Napだと子供もApp Napということではないと思います。

となると、やはりSafariの方がChromeよりもエネルギー効率は高いのかもしれませんが、よく考えると、ブラウザの種類に限らず、バッテリーを長持ちさせたいのならブラザの余分なウインドウを閉じる方が効果は高いということでしょう。また、使わないアプリケーションも落とすというのが基本ですね。

アクティビティモニタを見ていると、末尾にグレーのアプリケーションがあります。起動しているものもありますが、起動していないものもあります。App Storeアプリケーションがそうなのですが、これはもしかすると、アプリケーション自体が監視のためのデーモンを動かしていることの印なのかもしれません。また、この一覧には原則としてアプリケーションとその子プロセスが見えています。つまり、デーモンはApp Napとは関係ないという事でしょうか(だからAppか!)。

ヘルプを見ると、「高性能 GPU 必要」という項目もアプリケーションごとに出るようで、複数のグラフィックカードがある場合に、高パフォーマンスGPUを使用する必要があるかどうかを示すようですが、私のMacBook Air 2012ではこの列は出せないようです。「表示」メニューの「表示項目」では選択できません。

開発関連の情報を見る限りは、「App Napを有効にする」みたいなフラグがアプリケーションにあるわけではなく、Cocoa Frameworkを使ったアプリケーションには適用されるようなシステム機能と言えます。バックグランドでなるべく何もしないとか、タイマー処理の間隔を広めに取るなどの対策をすることで、よりApp Napに入りやすくなるということのようです。ただ、手元にある比較的古いアプリほど、グレーになっていたりするので、単にCocoaということではなく、一定以上あたしいフレームワークでビルドしないと、App Nap適用されないのではないでしょうか。

[Mavericks] AppleTVデスクトップ拡張でサウンド切り替えに困る

(追加情報)もっと簡単な方法がありました。末尾に追加しました。

OS X Mavericksで便利になった点にAppleTVにAir Playで画面を送る事ができることです。ミラーリングなら前からできましたが、デスクトップを広げる拡張先として、Air PlayのApple TVを使えることです。拡張ディスプレイを、いわばワイアレス接続できるわけです。外部のディスプレイを追加するためにUSBのアダプタを買ったのですが、このアダプタは使わなくなってしまいました。ちなみに、アダプタのUSBドライバはMavericksでは互換性がないとしてメッセージが出てはじかれているので、使えなくなってしまいました。

いずれにしても、Apple TVをAir Play対応にして、Macとペアリングすると、Apple TVをディスプレイとして利用できます(詳しい方法はきっと多くのサイトで紹介されているでしょうから省略)。メニューバーでAppleTVを選択すれば、少し待つと切り替わります。トラフィックの少ないワイアレスネットワークならそこそこ使えますが、せっかくなので、AppleTVもEthernetでつないでしまいました。表示に関する遅れはほとんど感じませんが、時々、微妙な表示途中の状態がチラっと見えることもあります。

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システム環境設定の「ディスプレイ」を見ると、以下のような感じです。このAppleTVは、3rd Generationつまり現行機種です。外見がまったくそっくりな2nd GenerationのApple TVだと、最大解像度が720pまでだったので、Macのディスプレイとして使うためにAppleTVは買い直しました。とは言え、2nd Gen.の方はリビングで使っています。

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こうしてUSBアダプタを使わずに、ネットワーク接続で「画面が広くなる」ということを標準機能だけで実現できるようになったわけです。ただ、ログインの度にApple TVへの接続を手作業でやらないといけないですが、まあ、それくらいはいいとしましょう。起動の度、つまり、毎朝、Apple TVを選択する事になります。

しかしながら、Air Playの送信先を切り替えるため、画面だけでなく、サウンドの出力先も同じApple TVに切り替わってしまいます。私が持っているいちばん音がいいのは、USB接続している初代のSoundSticksなんですが、音を鳴らしながらApple TVに接続すると、サウンドの出力先はSoundSticksから勝手にApple TVに切り替わります。「勝手」じゃなくて「仕様だ」といわれそうな気もますが不便です。なお、Apple TVからさらにAir Playで別のスピーカーを選択していても、Apple TVのサウンド出力、つまりHDMIケーブルで出力された先のディスプレイ等で音が出てきます。Air Playのカスケードはできないということですね。

そこで、Apple TVに切り替えた後、SoundSticksに切り替えたいわけですが、サウンドの出力先の切り替えはシステム環境設定を使う必要があります。メニューアイコンでの切り替えができません。それで、ちょっと不便だなーと思って、メニューアイコンで出力先を切り替えられないか、フリーソフトをあさって見ました。いっぱいあるのですが、比較的シンプルそうなのはこれらです。

SoundSourceは、Mavericksでは起動しませんでした。また、開発元のサイトでもリストアップされていないので、開発はやめているのかもしれません。Audio Switcherは2010年とやや古いのですが、Marvericksでも起動でき使えています。ただし、署名されていないアプリケーションなので、システム環境設定の「セキュリティ」の設定によっては起動しないかもしれません。いずれもアプリケーションなので、利用するには単にダブルクリックだけです。ログイン時に常に使いたい場合には、システム環境設定の「ユーザとグループ」にあるログイン項目への登録を自分で行います。

起動確認できたのは最初の2つで、左側がSound Switcher、右側はVTAudioSwitchです。Sound Switcherは、入力の切り替えができる点と、Preferencesから起動時に選択する項目を指定できることです。出力先の変更はどちらもできますね。右側のVTAudioSwitchはショートカットが割り当てられていますが、アプリケーションのショートカットと当たるのであまり当てになりません。

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ということで、サウンド切り替えもメニューバーからできるようになり、手作業が必要だとは言え、システム環境設定を呼び出すより手軽です。

純正機能でサウンドの出力先を変更できる

標準の機能でできないと思っていたら、メニューバーにあるサウンドのアイコンをoptionクリックしてできることを教えていただきました(ありがとうございます>Miyuki Imaizumi)。左が通常の状態ですが、optionクリックすると、入出力の選択ができますね。悩む必要がなかった(笑)。

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Mavericksから搭載されたiBooksのデータはどこに?

OS Xにやっと、標準のePubリーダが搭載されました。PDFも登録できます。iBooksを起動すると、iTunesにあるデータを引継ぐかどうかをたずねるので、引継ぐと、iTunesのライブラリから書籍データは消えます。ただし、デバイスへ同期する書籍の選択は、iTunes上で行います。書籍の購入もiBooksで行います。

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別に使い方が難しいわけではないでしょう。ePubの場合、ウインドウは広くなりますが、文字部分の幅は一定のところまでしか広がらないので、大画面に大きく表示できないのがちょっと残念ですが、あまりレイアウトを崩さないようにという意味なのでしょうか。縦方向には長ーくすることはできます。PDFはプレビューで表示しますが、PDFファイルとのリンクが切られたようなウインドウで表示されます。保存をしてみると、保存する先を指定するシートが表示されます。PDFを編集すると複製が作られるので、iBooksにあるものを編集すると、ファイル管理の手間が増えるので、原則として行わない方がいいでしょう。ちょっと重いというか、レスポンスが悪いときもありますが、十分に実用にはなっていると思います。

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さて、このiBookのデータはどこにあって、どのように運用すべきなのでしょうか?検索をかけて探したところ、以下のようなパスにありました。「BKAgentService」は、Book Agent Serviceというところでしょうか?

~/Library/Containers/com.apple.BKAgentService/Data/Documents/iBooks

つまり、「ライブラリ」の中です。PDFやePubをドラッグ&ドロップすると、ここにコピーされます。iBooksにはiTunesのようにデータフォルダの指定はできないので、事実上、自分のホームに書籍のデータがどんどん増えて行く事になります。見方を変えると、ここのディレクトリにあるコンテンツを見るアプリケーションという作り方もできるんじゃないかと思います。もちろん、iBooksとは異なる機能を持ったアプリケーションが作れます。たとえば、2冊、3冊同時に読めるリーダーなんて欲しいですよね。

この中のディレクトリを見てみると、こんな感じで、ePubファイルはZIP圧縮アーカイブが展開されてディレクトリとして保存されています。そのため、ほぼ全部、元ファイル名は保持されていません。一方、PDFは概ねもとファイルのファイル名を保持してそのままの形で残されています。また、ibooks拡張子のファイルも見られます。iBooks Authorの拡張子は.ibaであり、iBooks Authorから出力するのが.ibooksファイルです。ibooksファイルをダブルクリックすると、iBooksに読み込まれます。

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もちろん、このディレクトリはTime Machineでバックアップが取れます。従って基本的なバックアップはTime Machineでいいでしょう。しかしながら、購入したePubやPDFのファイルはここに残せばいいのかというと、結論としては別途バックアップを残した上でiBooksに読み込ませるのがいいと思われます。ePubは展開されていて元の状態にはなっていないので、元のファイルを残しておくのが何かと便利と思われます。もっとも、PDFだけなら同じなので別途残す必要はないかもしれません。だけども、「ライブラリ」の下にあるものは普段のファイル管理の作業では顕在化しないので、存在を忘れてしまう可能性もあります。やはりiBooksに読み込ませた後、どこかにバックアップも取っておくのが安全だと思います。