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FileMaker Server 19 Linux版のインストール手順

2020/10/28に、これまでプレビュー版だったFileMaker Server 19 Linux版の正式版が出ました。インストール方法や、インストール結果などをまとめておきます。

原則として、FileMakerのなんらかのライセンスがあることと、Linuxを稼働する環境があることを前提としています。以下の手順はVirtual Boxで、CentOS 7.8をインストールして動かすところから説明していますが、クラウド、オンプロミスにしても、原則同一かと思います。それぞれの細かい点は違っていると思うので、適時読み替えてください。CentOSは、こちらのサイトから「7 (2003)」のタブを選択してダウンロードします。Virtual BoxでMacあるいはWindowsだと、x86_64のISOイメージをダウンロードすれば良いでしょう。MacではもうすぐARM64を選ぶ場合も出てきそうです。その後、サーバーのリストが出るので適当なサーバーに移動し、「CentOS-7-x86_64-Minimal-2003.iso」というファイルを選択しました。サーバーなのでミニマルを利用します。こちらをダウンロードして利用しました。

Virtual PCでの準備

Virtual PCで、ツールバーの「新規」をクリックするなどして、新たにVMを追加します。名前などは適当につけますが、最初の選択肢は次のように、タイプは「Linux」、バージョンは「Red Hat (64-bit)」を選択しておきます。FAQですが、「CentOS」という選択肢はなく、内容はLed Hatと基本部分が同じなので、『CentOSはRed Hadを選ぶ』ことで大丈夫です。

メモリを最初2GB、ディスクは8GBにしていたのですが、2GBだと、Webパブリッシングが動きませんので、4GB以上にするのが良いようです。FileMakerの推奨環境だとメモリは8GBですので、負荷が多いあるいは安定性が必要なら8GBは確保しましょう。

VM作成後、左側のリストに項目が出てくるので、それを選択して、「設定」をクリックして設定パネルを出します。ここで、メモリなどの変更はできますが、ネットワークの設定を次のようにしておきます。つまり、アダプター1を有効化して割り当てはNAT、アダプター2も有効化してこちらは「ホストオンリーアダプター」にします。おそらく、vboxnet0が選択されていると思いますが、ここの設定がいくつもある方は適切に選択してください。アダプター2は、VMの外部からのネットワーク接続の確保ですので、「ブリッジアダプター」でも構いません。

ここで先の設定のために、ホストオンリーアダプタで選択したvboxnet0の設定を確認しておきます。左上の「ツール」をクリックすると右側に表示されます。通常はvboxnet0が自動的に作成されており、192.168.56.1/24のIPアドレスになっています。この後、VMをこの範囲の固定IPに設定しますので、この設定と、後から設定するIPは矛盾がないようにする必要があります。

続いて設定の「ストレージ」を参照します。ここで、コントローラー:IDEのしたの「空」を選択し、右側の属性にある光学ドライブの右の、CDマークをクリックしてメニューを表示して、「ディスクファイルを選択」を選択します。この後、ダイアログボックスが出てくるので、ダウンロードしておいた「CentOS-7-x86_64-Minimal-2003.iso」ファイルを選択します。すると、左側で「空」の部分がファイル名に置き換わります。これで、通常はCentOSのインストールディスクから起動するようになります。

OKボタンをクリックして、設定を確定します。左側で該当する項目が選択されているのを確認して、ツールバーの起動ボタンをクリックすると、起動が始まります。(以下のVMの設定は変更前のものです)

CentOSのインストール作業

ここからはCentOSのインストール作業です。画面はVirtual Boxのものですが、他の環境でも基本、同じだと思います。なお、AWSなどのクラウド環境では事実上、インストール作業は不要ですし、サクラVPSなどのVPS環境ではそのサービスでのインストール方法がサポートページにありますので、そちらをチェックしましょう。

インストーラの最初画面では、このままリターンキーを押します。実際には「Install CentOS 7」が選択された状態がデフォルトなので、それを選択することになります。

インストーラの画面が出てきます。ここで、デフォルトは英語なのでそのままでも良い方はそのまま右下のボタンで進めます。日本語にしたい方は、左下の検索枠のjapなどと入れれば、自動的に日本語が選択された状態になるので、「続行」をクリックします。

次は「インストールの概要」が出ます。ここは少し待つと、次の図のようになり、「インストール先」に黄色いアイコンが見えていて、これはここの設定がなされていないことを示しています。ここでネットワーク名とホスト名を設定してもいいのですが、ネットワークは後からコマンドで設定することにします。「インストール先」をクリックします。なお、下まで見えない場合は、右端の部分にスクロールバーが出るので、それをドラッグして表示範囲を変更します。画面上のポインタがウインドウの外に出ないのでパニックになるかもしれませんが、ウインドウの右下に、ポインタを外に出すキー操作(この場合は左側のコマンドキー)が書かれています。

インストール先の設定画面では、「ローカルの標準ディスク」の1つの項目を選択すればOKです。2回クリックが必要な気がしますが、ともかく選択して、左上の「完了」をクリックすればOKです。

もとの「インストール概要」の画面に戻り「インストールの開始」ボタンをクリックして、インストールを進めます。

次にこのような画面になります。右側の「ユーザーの作成」をクリックします。「ROOTパスワード」の方は放置で構いません。ルートのパスワードを設定しない運用方法が現状では安全と思われるので、管理者ユーザーを作ってルートはログイン不可能にしておきます。

ユーザーの作成では、自由にユーザーを定義してください。なお、ユーザー名とパスワードは絶対に忘れないようにしてください。そして、「このユーザーを管理者にする」のチェックには絶対に忘れないようにしてください。入力後「完了」ボタンをクリックすると設定されます。

設定されました。画面下に見えているように、インストールはその間もどんどんと続きます。

「再起動」ボタンが見えればインストールの完了です。

CentOSの最初起動時にネットワーク設定する

しばらく待つと起動します。login: が見えるまで待ちます。これで起動しました。ここで、インストール時に作成したユーザー名とパスワードを入力してログインをします。このコンソールでの作業はやりにくいので最低限にしたいのですが、ネットワーク設定まではここでやってしまうのが良いと思います。

ログイン後、以下コマンドで、ネットワークの状況をみてみます。この2つのコマンドにより、enp0s3とenp0s8の2つのネットワークアダプタがあることが分かります。Virtual Boxの場合は前者がアダプター1で、後者がアダプター2です。ちなみに、NATつまりアダプター1は、このVMがクライアントになってインターネット接続するために設定されたものです。アダプター2は前に説明したように、VMへの接続ができるようにするためのものです。なお、いずれのコマンドを見ても、IPv4のアドレスは見えず、まだネットワーク接続されていない状態になっています。

ip a
nmcli connection

次のようにコマンド入力をして、NAT側(アダプター1)はDHCPによるIP設定、ホストオンリーアダプター側(アダプター2)は固定IPに設定します。最初の4行は固定IPの設定です。コマンドはややこしいですが、何を設定しているのかは容易に想像できると思います。ここでは、192.168.56.19を固定IPにしています。6, 7は、起動時に自動的にアクティブになるようにするための設定です。なお、DHCP設定は何も指定しない場合にその方法でIPアドレスが設定されます。最後は、ホスト名の設定です。これはsudoが必要ですので、自分のパスワードで認証して続けます。ホスト名の確認はhostnameコマンドを利用します。

nmcli connection modify enp0s8 ipv4.address 192.168.56.19
nmcli connection modify enp0s8 ipv4.gateway 192.168.56.1
nmcli connection modify enp0s8 ipv4.method manual
nmcli connection modify enp0s8 ipv4.dns 8.8.8.8
nmcli connection up enp0s8
nmcli connection modify enp0s3 connection.autoconnect yes
nmcli connection modify enp0s8 connection.autoconnect yes
sudo nmcli general hostname centos.msyk.net
hostname

これでネットワーク設定ができたので「sudo reboot」コマンドで再起動します。

再起動後は、Macだと普通にターミナルで接続します。その方が、画面が見やすいなど作業効率が良いからです。要するにターミナルのウインドウでsshコマンドで接続するのですが、例えば「ssh-copy-id msyk@192.168.56.19」で、デフォルトの鍵ファイルをサーバーに登録すれば、以後は「ssh msyk@192.168.56.19」でパスワードを入れなくても接続は可能です。もちろん、ユーザー名とIPは指定したものです。ssh-copy-idコマンドの実行時にはサーバーのフィンガープリントの登録確認や、アカウントのパスワード入力も必要になります。この辺りの情報は他のサイトをご覧ください。以下は、ターミナルで通常通り接続できた状態であるとします。

ログインできれば、IPアドレスを確認しておきます。このコマンドはいろんな意味で覚えやすいのですが、出力結果はコンソールではもう少し見やすハズです。enp0s3とenp0s8に、それぞれ10.0.2.15、192.168.56.19が設定されていることが分かります。

$ ip a
1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3: mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:50:61:b7 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global noprefixroute dynamic enp0s3
valid_lft 83583sec preferred_lft 83583sec
inet6 fe80::ca47:2b2f:8c68:439b/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
3: enp0s8: mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether 08:00:27:a4:c7:ae brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.56.19/32 brd 192.168.56.19 scope global noprefixroute enp0s8
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::20fd:6331:59b8:1ec0/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever

また、以下のコマンドを入れて、CentOSのアップデートをしておきましょう。少し時間がかかります。

sudo yum update -y

FileMaker Serverのインストール

FileMakerのドキュメントでは、wgetとunzipのインストールをせよと書かれています。unzipは確かに存在しないので、以下のようなコマンドでインストールしますが、wgetについては既存のcurlコマンドが使えるので必ずしも必要ではありません。

sudo yum install -y unzip

Apache2のインストールについては、あとで結果を書きますが、FileMaker Serverのインストール時に自動的にインストールされます。ここでは、CentOSのMinimal版だからかもしれませんが、「sudo yum list installed|grep httpd」とコマンドを入れても何も出力されず、Apache2は入っていません。従ってそのまま進めます。もし、「systemctl status httpd」により、httpdプロセスが既にアクティブになっている場合には、それは止める必要があると考えられます。「sudo systemctl stop httpd」で停止できますし、起動時に自動的に起動していたら「sudo systemctl disable httpd」で自動起動できないようにしておきます。Apache2自体は使うのですが、サービスの起動はFileMaker Serverに任せないと、動かない機能が出るのはプレビュー版で経験したことがあります。

では、FileMaker Serverダウンロードです。私はFDS会員なので以下のようなページが供給されていますが、そこにあるFileMaker Server 19のCentoOS Linuxの部分でコンテキストメニューをだし、「リンクアドレスをコピー」を選んで、URLをクリップボードにコピーします。

そして、「curl -O 」と手入力し、そしてペーストすることで以下のようなコマンドになるので、これで、カレントディレクトにダウンロードすることができます。URLは汎用的なもののように思えるのですが、一部は「XXX」に変えてあります。ここでは「fms_19.1.2.234.zip」というファイルがダウンロードされるので、unzipコマンドで展開すると、同じディレクトリにドキュメントやインストーラファイルが展開されます。ドキュメントは、設定支援インストール構成ファイル「Assisted Install.txt」を利用する場合には一読しましょう。そうでない場合は、追加の情報はありません。

$ curl -O https://downloads.claris.com/XXX/fms_19.1.2.234.zip
$ unzip fms_19.1.2.234.zip
$ ls -l
合計 682052
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 155 10月 17 10:04 Assisted Install.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 24950 10月 17 10:44 FMS License (English).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 30689 10月 17 10:44 FMS License (French).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 26969 10月 17 10:44 FMS License (German).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 28616 10月 17 10:44 FMS License (Italian).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 79026 10月 17 10:44 FMS License (Japanese).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 27934 10月 17 10:44 FMS License (Spanish).rtf
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 5398 10月 17 10:04 README_Installation_English.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 6225 10月 17 10:04 README_Installation_French.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 6062 10月 17 10:04 README_Installation_German.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 5906 10月 17 10:04 README_Installation_Italian.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 6327 10月 17 10:04 README_Installation_Japanese.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 6074 10月 17 10:04 README_Installation_Spanish.txt
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 350402832 10月 17 10:50 filemaker_server-19.1.2-234.x86_64.rpm
-rw-rw-r--. 1 msyk msyk 347731241 10月 30 10:06 fms_19.1.2.234.zip

続いて、ディレクトリにあるrpmファイルを特定し、以下のようにインストーラのコマンドを入力してインストールを行います。そこそこ時間がかかります。「Perform pre-installation…」と出てくるまで待ちます。このメッセージが出れば、質問に答える必要が出てきます。

$ sudo yum install -y filemaker_server-19.1.2-234.x86_64.rpm
[sudo] msyk のパスワード: xxxxxxx
読み込んだプラグイン:fastestmirror
filemaker_server-19.1.2-234.x86_64.rpm を調べています: filemaker_server-19.1.2-234.x86_64
filemaker_server-19.1.2-234.x86_64.rpm をインストール済みとして設定しています
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ filemaker_server.x86_64 0:19.1.2-234 を インストール
:
インストール中 : 1:java-1.8.0-openjdk-1.8.0.262.b10-0.el7_8.x86_64 115/141
インストール中 : ImageMagick-6.9.10.68-3.el7.x86_64 116/141
インストール中 : libfontenc-1.1.3-3.el7.x86_64 117/141
=== Perform pre-installation…

最初の質問は、使用許諾に従うかどうかです。使用許諾はzipファイルに入っていますが、lここでは「y」を選択するしかないでしょう。

I confirm that I have read and agree to the terms of the Claris FileMaker Server Software License Agreement included with the software.
Agree (y) Decline (n) [y/n] y

続いては、FileMaker Serverとして起動するか、WebDirect Workerとして起動するかを選択します。最初は前者なので、「0」と入力します。

0 ) Claris FileMaker Server
1 ) Claris FileMaker WebDirect Worker
Choose 0 to install Claris FileMaker Server or 1 to install Claris FileMaker WebDirect Worker. [0/1] 0

続いて、管理者のユーザー名、パスワード、パスワードリセット用の4桁数字のPINナンバーをそれぞれ入力して、リターンを押します。メッセージをよく見ると、fmsadminグループが作成され、現在ログインしているユーザーがそのグループのメンバーに登録されています。

Perform installation for Claris FileMaker Server…
Set up the Claris FileMaker Server Admin Console account for Claris FileMaker Server.
Use this account when you sign into Claris FileMaker Server Admin Console.
Enter User Name: admin
Create a password to sign into Claris FileMaker Server Admin Console.
Enter password:
Confirm password:
Create a 4-digit PIN needed to reset Claris FileMaker Server Admin Console account password via the command line interface.
Enter PIN:
Confirm PIN:
Set Claris FileMaker Server Admin Console account information.
Claris FileMaker Server is being installed by msyk to run as fmserver of fmsadmin group…
Create fmsadmin group…
Create fmserver user in fmsadmin group…
Add msyk user to fmsadmin group…

その後、インストール作業が再開されて、いろんなメッセージが見えますが、ここはしばらく傍観します。

インストール中 : filemaker_server-19.1.2-234.x86_64 118/141
=== Perform post-installation…
Set up core dump location at /var/crash…
Deployment type: Claris FileMaker Server
Retrieved Claris FileMaker Server Admin Console account information from cache.
Install default license certificate.
Create a default Claris FileMaker Server configuration with Japanese locale.
Open HTTP connection port 80…
Open HTTPS connection port 443…
Open Claris FileMaker Server connection port 5003…
Open ODBC connection port 2399…
Open Claris FileMaker Server Admin Console connection port 16000…
Enable and start HTTP server service…
Enable Claris FileMaker Server service…
Reload system daemons…
Check for Avahi daemon…
Avahi daemon has not started yet, wait for 2 seconds…
Avahi daemon has not started yet, wait for 2 seconds…
Avahi daemon has not started yet, wait for 2 seconds…
Avahi daemon has not started yet, wait for 2 seconds…
Avahi daemon has not started yet, wait for 2 seconds…
Start Claris FileMaker Server service…
Claris FileMaker Server service has started…
Waiting for connection session…
Sending Claris FileMaker Server Admin Console account information to Claris FileMaker Server…
Claris FileMaker Server Admin Console account is set up successfully.
HTTP Server has not started yet, wait for 2 seconds…
HTTP Server has not started yet, wait for 2 seconds…
HTTP Server has not started yet, wait for 2 seconds…
HTTP Server has not started yet, wait for 2 seconds…
HTTP Server has not started yet, wait for 2 seconds…
Warning! Failed to start HTTP server, please reboot the system.
インストール中 : 1:xorg-x11-font-utils-7.5-21.el7.x86_64 119/141
インストール中 : 1:cups-libs-1.6.3-43.el7.x86_64 120/141
インストール中 : libtiff-4.0.3-32.el7.x86_64 121/141
:

次のインストール項目に移る前に「Warning! Failed to start HTTP server, please reboot the system.」と見えています。これはインストール作業直後に「sudo reboot」をしなさいということです。しばらく待ってプロンプトが」出れば、「sudo reboot」とコマンドを打ち込んで再起動します。

インストール後のFileMakerサーバーのセットアップ

VMが再起動したら、ブラウザから、以下のURLで接続をします。もちろん、IPアドレスは実際のIPアドレスにします。そして、httpsであること、16000であることを確実に設定してください。これで、Admin Consoleが出てきて、あとはGUIでの設定になります。もちろん、ログインアカウントは、FileMaker Serverのインストール中に指定したユーザー名とパスワードになります。なお、おそらくは自己署名証明書で当初は運用するので、ブラウザはすんなりと画面は出してくれないと思いますが、いくつかの操作をすればページは開きます。

https://192.168.56.19:16000

セットアップ状態の確認

まず、httpdつまりApache2がインストールされたかを見てみると、このように元々入っていなくても、FileMaker Serverのインストーラによって自動的にセットアップされていることが確認できました。

$ yum list installed | grep http
httpd.x86_64 2.4.6-93.el7.centos @base
httpd-tools.x86_64 2.4.6-93.el7.centos @base

ですが、以下のコマンドの結果のように、httpdサービスはinactiveになっています。これは、httpdサービスとしては起動していないことを意味します。httpdデーモンの起動はFileMaker Serverが行います。

$ systemctl status httpd
● httpd.service - The Apache HTTP Server
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; disabled; vendor preset: disabled)
Active: inactive (dead)
Docs: man:httpd(8)
man:apachectl(8)

ファイアウォールの設定も自動的に行われています。以下のコマンドで確認できますが、portsに設定が見えています。servicesじゃないのかよと思ってしまいますが、ともかくポートは開いています。

$ sudo firewall-cmd --list-all --zone=public
public (active)
target: default
icmp-block-inversion: no
interfaces: enp0s3 enp0s8
sources:
services: dhcpv6-client ssh
ports: 80/tcp 443/tcp 5003/tcp 2399/tcp 16000/tcp
protocols:
masquerade: no
forward-ports:
source-ports:
icmp-blocks:
rich rules:

Systemd配下で動くFileMaker Serverってどうなっているのだろうと思って/etc/systemdを探ったら、例えば、以下のようにすることで、サービスとして動いていることの確認はできそうです。psコマンドよりかは分かりやすい気がします。ただ、「sudo systemctl stop com.filemaker.httpd.start」とやって止まるかと言えば、おかしなメッセージが出てきて、startでは元に戻らない状況になってしまったので、起動や停止は、fmsadminコマンドなどを利用する方が確実かと思います。

$ sudo systemctl status com.filemaker.httpd.start
● com.filemaker.httpd.start.service - Filemaker.com monitor system and start httpd
Loaded: loaded (/etc/systemd/system/com.filemaker.httpd.start.service; enabled; vendor preset: disabled)
Active: active (running) since 金 2020-10-30 10:35:40 JST; 19min ago
Process: 1207 ExecStart=/usr/bin/env /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/bin/httpdctl start -d (code=exited, status=0/SUCCESS)
Main PID: 1417 (httpd)
CGroup: /system.slice/com.filemaker.httpd.start.service
├─1417 /usr/sbin/httpd -k start -D FILEMAKER -f /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/conf/httpd.conf
├─1420 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/error_log.%Y-%m-%d-%H_%M_%S 10M
├─1421 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/fmsadminserver_error_log.%Y-%m-%d-%H_…
├─1422 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/ssl_error_log.%Y-%m-%d-%H_%M_%S 10M
├─1423 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/access_log.%Y-%m-%d-%H_%M_%S 10M
├─1424 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/fmsadminserver_access_log.%Y-%m-%d-%H…
├─1425 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/fmsadminserver_ssl_request_log.%Y-%m-…
├─1426 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/ssl_access_log.%Y-%m-%d-%H_%M_%S 10M
├─1427 /usr/sbin/rotatelogs /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/logs/ssl_request_log.%Y-%m-%d-%H_%M_%S 10M…
├─1431 /usr/sbin/httpd -k start -D FILEMAKER -f /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/conf/httpd.conf
├─1432 /usr/sbin/httpd -k start -D FILEMAKER -f /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/conf/httpd.conf
├─1433 /usr/sbin/httpd -k start -D FILEMAKER -f /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/conf/httpd.conf
└─2131 /usr/sbin/httpd -k start -D FILEMAKER -f /opt/FileMaker/FileMaker Server/HTTPServer/conf/httpd.conf

10月 30 10:35:39 centos.msyk.net systemd[1]: Starting Filemaker.com monitor system and start httpd…
10月 30 10:35:39 centos.msyk.net env[1207]: [Fri Oct 30 10:35:39.773253 2020] [proxy:warn] [pid 1257:tid 139647227140…haring
10月 30 10:35:40 centos.msyk.net systemd[1]: Can't open PID file /var/run/httpd.pid (yet?) after start: No such file …ectory
10月 30 10:35:40 centos.msyk.net systemd[1]: Started Filemaker.com monitor system and start httpd.
Hint: Some lines were ellipsized, use -l to show in full.

カスタムWebパブリッシングは、リリースノートにあるように、非サポートとなっています。SETコマンドで、CWPCONFIGの属性であるENABLEXMLへの書き込みはできませんし、そもそも以下のようにCWPCONFIGの設定の読み取りすらできません。機能がないので、設定がないのは当然ということになりますね。

$ fmsadmin GET CWPCONFIG
username (msyk):admin
password:
Error: 21 (Not Supported)

とりあえず、正式版初インストールのレポートです。何かあれば、書きたします。