Monthly Archives: April 2016

El Captainでdocdiff

以前、2つの文書の比較結果をカラーリングで示せるdocdiffのことをMavericks向けに書きました。その後、Yosemite向けにも書きました。このポストは、そのEl Captain版です。/usr/binディレクトリがルートレスの機能により利用できなくなったので、docdiff自身も/usr/local/binに配備されるようになっています。それに合わせてドキュメントを書き直します。

まず、インストールは以前と同様にgemを使います。すでにファイルが存在すると、上書きしていいかを聞かれるので、yで上書きをしてしまいます。

sudo gem install docdiff

これで、/usr/local/bin/docdiffがコマンドとして機能するようになります。そのほかのライブラリファイル群は正しい場所に入っているということで、気にしないで行きます。

さて、svnで使うには、パラメータの組み換えが必要です。そこで、/usr/local/binにdocdiffsvnを作ってそれを実行用にします。もちろん、viでもemacsでもご自由なエディタで編集してください。もし、/usr/local/binが作られていないのなら、mkdirコマンドで作ってください。

sudo nano /usr/local/bin/docdiffsvn

中身はこのように書きます。

#/bin/sh
/usr/local/bin/docdiff --format=tty $6 $7

そして、もちろん、アクセス権を設定しておきます。

sudo chmod a+x /usr/local/bin/docdiffsvn

こうすれば、以下のようにsvnコマンドを打ち込むときに、docdiffを使って比較を行います。最後のパラメータはファイル名です。

svn diff --diff-cmd=docdiffsvn -r PREV _any_file_name_

もし、パス(echo $PATH で確認できます)が、/usr/local/binに通っていないなどの場合には、上記のパラメータの1つを「–diff-cmd=/usr/local/bin/docdiffdvn」のように指定します。

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Server.appとFileMaker Server 14を共存させる

FileMaker Serverのアップデータが途中で止まる件は、こちらのページにまとめました。FileMaker Serverは、自身でhttpdコマンドのプロセスを起動するため、アップデータを適用するためにプロセスを止めた状態でないと処理しないのはいいとしても、FileMaker Server以外のサービスがhttpdを起動していても、やはりアップデートは進まず、そこで単なるシェルスクリプトによる繰り返しでhttpdのプロセスがなくなるまで待ってしまい、フリーズのようになってしまうという状況です。

OS X 10.11にServer.app Ver.5を入れた状態で、一度Webサービスを起動し、その後停止した状態を見ることができたので、記録しておきます。FileMaker Serverのプロセスを完全に落としても、以下のような2種類のhttpdのプロセスが残っています。-fオプションで指定されている設定ファイルを見れば、だいたいどんな機能のものなのかはわかります。

$ ps -ef|grep httpd
0 235 1 0 4:14PM ?? 0:00.47 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
70 358 235 0 4:14PM ?? 0:00.02 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
70 359 235 0 4:14PM ?? 0:00.06 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
70 360 235 0 4:14PM ?? 0:00.11 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
70 361 235 0 4:14PM ?? 0:00.06 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
70 362 235 0 4:14PM ?? 0:00.02 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
0 472 1 0 4:14PM ?? 0:00.35 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/apache2/services/ACSServer.conf -E /var/log/apache2/services/ACSServer_error_log
70 476 472 0 4:14PM ?? 0:00.02 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/apache2/services/ACSServer.conf -E /var/log/apache2/services/ACSServer_error_log
70 20919 235 0 5:36PM ?? 0:00.01 /usr/sbin/httpd -D FOREGROUND -f /Library/Server/Web/Config/Proxy/apache_serviceproxy.conf -E /private/var/log/apache2/service_proxy_error.log
1026 28116 27955 0 5:57PM ttys001 0:00.00 grep httpd

apache_serviceproxy.confは文字通りプロキシで、通常のWebサービスやWikiなどのサービスを受け付けてプロセスに流すような設定になっています。つまり、リバースプロキシでしょうか。

ACSServer.confの方は、いろいろ見ていると、/AccountsConfigService/api/とかいったパスが出てくるので、ACSはAccounts Config Serviceだと思われます。いろいろな設定を追いかけると、/Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/usr/libexec/scsdのプロセスがデーモンとして起動しているようで、それに対するWebインタフェースをApacheを使って稼働させている模様です。man scsdはきちんとドキュメントが表示され、「Accounts Config Service Daemon」とタイトルにあります。細かなことはわかりませんが、Webアプリケーションとして動くサービスとなっています。

何れにしても、これらのサービスが稼働していれば、FileMaker Serverのプロセスは起動しません。httpdを利用するサービスを全てなくすには、次のようなコマンドを打ち込みました。

$ cd /Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/System/Library/LaunchDaemons/
$ sudo launchctl unload -w com.apple.serviceproxy.plist
$ sudo launchctl unload -w com.apple.service.ACSServer.plist

Server.appはいろいろな機能がありますが、Webサービスはもちろん、事実上はWebアプリケーションであるカレンダーやWikiなどの機能を一切使わないのなら、上記のようにしてリバースプロキシとACSServerはなくてもおそらくは問題ないと思われます。Server.appを、AFP/SMBのファイルサーバーとして、そしてTime Machineのサービスとして、さらにOpen DirectoryのMasterとして使う限りでは、上記のサービスを落とした状態でも利用できています。

ただ、これらのサービスは単純に「落としても構わない」とは言い切れないですし、皆さん自身が判断してください。ともかく、Server.appとFileMaker Serverを同時に使う場合には、Server.appのWebあるいはApacheを使っている一切の機能を使わないでおくようにするしかないと思います。ちなみに、聞くところによると、FileMaker社のサポートに問い合わせると「Server.appはアンインストールしろ」と言われるらしいです。それもどうかと思います。事実上、同じ会社の製品なんですけどね。

[IM] Ver.5.3よりサポートのsourceキー

Ver.5.3より、コンテキスト定義(定義ファイルのIM_Entry関数の第一引数の配列の要素)に、sourceキーを入れるようになっています。データベース上のエンティティ名に関連するキーとしては、name、view、tableがありますが、それにsourceが加わります。データベースから読み出しを行うときのFROM句に指定されるビューやテーブルの名前は、viewキーがあればその値、なければnameキーの値が使われます。CREATE/UPDATE/DELETコマンドの対象は、tableキーの値で、それがなければnameキーが使わます。例えば、nameキーにテーブル名があれば、そのテーブル名を指定しての読み書きはviewとtableキーの指定はしなくてもできます。しかしながら、表示は何かのビューを使い、更新はそのビューではない特定のテーブルを指定したいような場合に対処できるように、viewとtableキーを用意しました。

しかし、これだけでは問題があります。あるテーブルのあるレコードのあるフィールドが、ページ上の複数のリンクノードに展開された場合、それが例えば両方ともテキストフィールドであれば、一方の値を変えると、フィールド更新のためのサーバー通信が行われるとともに、クライアントサイドで同一フィールドの別リンクノードの値を更新できるようになっています。その時、何を手掛かりにして反映させるコンテキストを探しているかといえば、「viewないしはnameキーの値が同じだが異なるコンテキスト」です。例えば、住所録的なpeopleテーブルがあり、同一ページに全レコードの一覧と、その中で男性の一覧の両方があったとします。前者のコンテキストは、name=allmembers, view=people、後者のコンテキストはname=malemembers, view=peopleとして適切なqueryキーの条件を与えればいいでしょう。こうすれば、同一テーブルから異なるコンテキストを生成して、内容が異なる一覧を1ページ内で生成できます。

この時、男性の一覧にあるレコードは、必ず全員のレコードの一覧にもあります。どちらもviewキーがpeopleなので、男性のレコードの1つのフィールドを変更すると、対応する全員の一覧にあるレコードのフィールド値も更新されます。以下、この動作は「連動」と呼びます。同一のviewキーの値を持つコンテキスト同士なので、INTER-Mediatorにとっての手がかりがあります。

しかしながら、SQLのレベルで、peopleをもとにしたビューeveryoneとsomeoneがあったとします。それらで表を作るとしたら、nameやviewを使うにしても、everyoneとsomeoneがそれぞれのコンテキストに登場はしますが、コンテキストの情報から各々が同一のpeopleテーブルから導出されていることはわかりません。そうなると、同一のレコードがそれぞれの一覧に見えていて、一方の値を変更したとしても、その変更結果を伝達する手がかりがなく、連動はできません。

このような時には、一方のコンテキストを、name=everyone, source=people、もう一方はname=someone, source=peopleと定義します。ページファイル側は、everyoneあるいはsomeoneをdata-im属性に利用する点は変わりありません。このsourceの設定により、2つのコンテキスト定義から得られるコンテキストは、同一のテーブルから来ているものということがINTER-Mediatorに伝わるので、同一フィールド値がユーザーインタフェース上で連動するようになります。

FileMaker Serverのアンインストール

FileMaker Serverをどうしてもアンインストールしたい場合があります。インストーラが「先にアンインストールしないといけません」とメッセージを表示して、それ以上進めないとなると、仕方ありません。インストーラのExtraフォルダに前のバージョンのアンインストーラがありますが、こんな場所にも、現在インストールされているFileMaker Serverのアンインストーラがあることを知っていれば、便利かもしれません。

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ディスクのルートから、ライブラリ>Application Support>FileMaker>FileMaker Serverという場所にも、アンインストーラがあります。ご参考までに。

FileMaker Serverのアップデータがフリーズする理由

FileMaker Server 14.0.4bのアップデータがリリースされました。このところ、アップデートが頻繁にありますが、いざアップデートしようとすると、最初の部分でフリーズしてしまうことがあります。フリーズと言っても、マウスカーソルがレインボーになってしまう現象です(画面ショットではレインボー状態は撮影できないので、以下の図は普通のポインタになっています)。

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ちなみに、この現象は、14.0.4bのアップデータに限らず、13のアップデータでも発生することがあります。もちろん、いつまで経ってもこのまま進みません。さて、なんででしょうか? アクティビティモニタを見ると、パッチアプリケーションのCPU稼働率が100%近くになっています。ということは、本当にフリーズか、適切でない処理待ちをしていることが考えられます。

そこで、ターミナルを起動して、プロセスを見てみます。パッチアプリケーションのプロセスには「Patch」という特徴的な文字があります。以下のコマンドで、プロセスIDは27530だとわかります。(以下、コマンドラインの出力が長いので折り返して見えるようにしておきますが、見づらい点はご容赦ください。)

$ ps jax|grep Patch
root 27530 1 27523 0 0 S ?? 0:15.60 /Volumes/FileMaker Server 14.0.4b Patch 1/FileMaker Server 14.0.4b Patch.app/Contents/MacOS/FileMaker Server 14.0.4b Patch

次に、このプロセスが別のプロセスを起動していないかをチェックします。すると、以下のように、「/bin/sh /Users/msyk/Library/Application Support/1358455 0」なるプロセスがあります。最後の方の数値は起動ごとに違うものがつけられ、正常終了すると消されているファイルです。

$ ps jax|grep 27530
root 27530 1 27523 0 0 S ?? 0:15.60 /Volumes/FileMaker Server 14.0.4b Patch 1/FileMaker Server 14.0.4b Patch.app/Contents/MacOS/FileMaker Server 14.0.4b Patch
root 27545 27530 27523 0 0 S ?? 0:00.05 /bin/sh /Users/msyk/Library/Application Support/1358455 0

これは/bin/shつまり引数をシェルスクリプトとして実行しているということです。catコマンドで、ファイルパスにスペースがあるのでダブルクォートで囲むなどの対処をして、中身を読んでみます。パッチアプリケーションは、このプロセスが終了するのを、おそらく単なるループで待っているためにフリーズするのでしょう。psコマンドである種のプロセスが存在するかどうかを2秒ごとにチェックし、調べているプロセスがなくなれば、スクリプトを終了します。

$ cat “/Users/msyk/Library/Application Support/1358455”
#!/bin/sh

cd /Library/Application\ Support/FileMaker/FileMaker\ Server
./launcher -stop

while [ “`ps auwwx | grep -e fmserver_helperd -e fmsib -e fmslogtrimmer -e fmxdbc_listener -e fmsased -e httpd | grep -v grep`” ] ; do
sleep 2
done

whileの行を見ると、psコマンドの結果に、fmserver_helperd、fmsib、fmslogtrimmer、fmxdbc_listener、fmsasedという文字列があるかを調べています。つまり、FileMaker Serverの様々なプロセスが起動した状態なのかを調べています。さらに、httpdというプロセスまで存在するかを調べています。アップデートは、FileMaker Serverを停止させて行うようにということで、FileMaker関連のプロセスがなくなっているという条件はまあいいでしょう。ちなみに、FileMaker Serverのプロセスを事前に全部止めておくには、以下のコマンドでできます。

sudo launchctl unload /Library/LaunchDaemons/com.filemaker.fms.plist

しかし、httpdとなると、何らかのきっかけで動かしてしまっているかもしれません。あ!そういえば、Server.appで色々試したぞと思ってチェックすると、Server.appのソフトウエアアップデート、キャッシュ、Xcode Serverあたりがhttpを使っていました。しかし、Server.appは、それらのプロセスをオフにしても、httpdの稼働を止めません。仕方ないので、sudo launchctl unload <plistファイル>で順次落として、やっとFileMaker Serverのアップデータが動くようになりました。ちなみに、こうしたデーモンは、launchctlで起動しているので、killしてもすぐに再起動されます。そこで、/System/Library/LaunchDaemonsや、/Library/LaunchDaemonsに該当するファイルを探すわけですが、Server.appについては、/Applications/Server.app/Contents/ServerRoot以下の、/System/Library/LaunchDaemonsや、/Library/LaunchDaemonsにあるplistファイルを利用してデーモンを起動しています。これらのファイルから該当するhttpdを起動しているものを探して落とさないといけません。チェックすべきplistファイルのある場所は文中に記載しましたが、見づらいでしょうから以下に列挙します。

/System/Library/LaunchDaemons
/Library/LaunchDaemons
/Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/System/Library/LaunchDaemons
/Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/Library/LaunchDaemons

しかし、一番の問題は、「httpdが起動していたらアップデートをしない」という仕様です。つまり、結果的にFileMaker Server以外のhttpdの起動を許さないという仕様に問題があります。Server.app自体が色々なサービスでhttpdを使うのですが、80番ポートの取り合いになるのは確かにまずいでしょう。しかしながら、FileMaker Serverのインストーラーは、自分自身のhttpdのポート番号を指定することで、他のサービスとの同居の可能性を探っています。しかし、このスクリプトを見る限りは、「FileMaker Serverが起動したhttpd」ではなく、単に「名前がhttpd」のプロセスを探しているにすぎません。つまり、FileMaker Server以外でhttpdを使いっていればトラブルが発生する仕様なのです。これでは仕様の上で矛盾があると言えるでしょう。

もちろん、特定のサーバーではFileMaker Serverしか動かさないという前提でもそれはそれで構わないと思いますが、だったら、LinuxのVMで動かすようにして欲しいというのが総意ではないでしょうか。OS XとWindowsで、アプリケーションみたいなインストーラでセットアップするサーバーはもはや古さを感じます。現在のシステム構築環境にマッチしない仕様を早く改善しないと、先頭集団からさらに引き離されるでしょう。